翻訳

翻訳:ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史』ガーディアン書評

世界史の勉強はしてきたつもりだったが、視点や書き方によってこうも面白くなるのかと感服したしだいである。本書の一番の魅力は、読者に思考を促すことにある。著者は無知な人間を想定していないらしく、いちいち講義などしない。こうした接近の仕方に反応するように、世界の発展をどのように捉えているのかを知りたい気持ちにさせてくれる。私感として、読者を信頼することで生まれた知的雰囲気を帯びていると言える。

少し気がかりなのは、著者の大雑把な断定や文化、貨幣などなどの漠然とした理解をベースに構成されている点で、確かに歴史初学者にとっては良いかもしれないが、一般読者は過信は禁物である。

初期の人類を扱う章、特にホモサピエンスと他の種との交流部分は読者の心をわしづかみにすることだろう。まずはそこを読んでから読書を続けるか判断すると良いかも。本全体の批判者でも、この部分だけは褒めていることが多い。

Sapiens: A Brief History of Humankind by Yuval Noah Harari – review

https://www.theguardian.com/books/2014/sep/11/sapiens-brief-history-humankind-yuval-noah-harari-review

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翻訳:トマス・クーン 『科学革命の構造』ガーディアン紙「ベスト・ノンフィクション100」

 

https://www.theguardian.com/books/2016/jun/20/100-best-nonfiction-books-all-time-thomas-s-kuhn-structure-of-scientific-revolutions-paradigm-shift

(以下訳文)

トマス・クーンは科学革命という概念を考案したわけではないが、そこに特別な意味合いを持たせた「パラダイムシフト」というフレーズを作り出し、この上ない賛辞を受けるほど評判が良かった。ニューヨーカー紙に風刺漫画が4作(1974年から2009年まで)も載ったほどだ。

最初の漫画の内容はこうだ。マンハッタンのカクテルパーティにて、ベルボトムを履いた若い女性が禿げかかった人物をこういう風に褒める。「すごいですね、ガーストンさん!あなたはパラダイムという言葉を現実世界で使った初めての人ですよ」

科学の理解や、科学史の合理的な解釈として支配的な考えに驚くべき影響を与えた点で、『科学革命の構造』はこうした一連の評価に値する。(この本の散文は時にわかりにくいことはあるが)

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翻訳:リチャード・ドーキンス 『利己的な遺伝子』 ガーディアン紙「ベスト・ノンフィクション100」

ご無沙汰していたブログ更新です。今回はガーディアン紙の特集で面白いモノがあったので、そちらから翻訳しました。

ドーキンスの本作は、大学生(特に理系)なら一度はチャレンジしてみたことがあるでしょう。どちらかというと生物学に疎い私でも、SFにはどっぷりはまっており、その延長で『利己的な遺伝子』を読むと、あら不思議、ディストピア風な世界観が待ち受けているではないですか(もちろん価値観をこの本に持ち込むのはナンセンスなのは承知してますが……)。

ソラリス』と『Brave New World』のあいだに収めているような読者を受け入れてくれるのかはわかりませんが、あまり難しいことは考えずに、ダーウィニズムとの位置関係を理解するため書評を翻訳しています。誤訳などあったら指摘していただけるとありがたいです。

(以下翻訳)

The 100 best nonfiction books: No 10 – The Selfish Gene by Richard Dawkins

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